6省1市を跨ぎ2760キロを走る中国の高速列車「G71号」
中国の広大な土地を走る高速列車の「復興号」G71号は北京西駅と昆明南駅を結び、その片道は2760キロにも達する。そのため、「中国で最も走行距離が長い高速列車」と言われている。
G71号は、毎朝7時5分に、首都北京から、彩り豊かな食や文化にあふれ、1年中過ごしやすい気候であることから「春城(春の都市)」と呼ばれている雲南省昆明市に向かって出発する。その走行距離は2760キロで、所要時間は10時間55分に達する。
G71号は、途中で河北省や河南省、湖北省、湖南省、貴州省、雲南省を通過し、石家荘、鄭州東、駐馬店西、武漢、長沙南、懐化南、貴陽北など9駅に停車する。G71号の最高運行時速は350キロで、定員は1156人。二等席、一等席、ビジネスクラスがあり、5号車と13号車は食堂車で、3号車は静かに過ごしたい乗客を対象とした「サイレント車両」となっている。
旅客の曹さんは最近、高速列車に乗って湖北省武漢に出張に行き、当日のうちにG71号に乗って、自分の家族が住む昆明に戻ったと言い、「出張でも、旅行でも、四方八方に通じている高速列車が第一の選択肢。必要な時にすぐに利用できる。特に復興号は速いし、快適」と話す。
2017年1月、上海市と雲南省昆明市を結ぶ滬昆高速鉄道が全線開通し、北京と昆明間を結ぶ高速列車の運行も初めて始まった。当時、所要時間は約13時間で、24駅に停まっていた。そして投入されていた車両は和諧号だった。
それから7年が経った今、投入車両は最も先進的なスマート高速列車「復興号」にレベルアップし、北京市と広東省広州市を結ぶ高速鉄道「京広線」の全線において、350キロという高い基準での運行が実現したことで、所要時間が10時間55分にまで短縮し、より速く、便利で、快適なサービスが旅客に提供されるようになっている。
旅客の向さん夫婦は、北京旅行を終えて、昆明南駅に到着後、再び高速列車を乗り換えて自宅のある普洱(プーアル)市に向かう予定といい、「若い頃、寝台列車で北京に行ったことがあるが、約40時間かかった。高速列車が開通してからは、北京に行くことが増えた。今回は妻と一緒に、北京の故宮や八達嶺長城(万里の長城)、恭王府などに行った。次回は、また高速列車に乗って北京の近くにある白洋淀に行きたい」と話していた。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年9月27日