習近平総書記が中越運命共同体の構築について6提言
習近平中共中央総書記(国家主席)は12日、ベトナム・ハノイでベトナム共産党中央委員会のグエン・フー・チョン書記長と会談した。双方は中越両党・両国関係の新たな位置付けとして、包括的・戦略的協力パートナーシップの深化を基礎に、戦略的意義を持つ中越運命共同体を手を携えて構築することを宣言した。新華社が伝えた。
習総書記は中越運命共同体の構築について、次の6点を提言した。
(1)政治的方向性の正しい把握。上層部の戦略的リーダーシップを堅持し、共産党による執政の法則、社会主義建設の法則、人類社会の発展の法則に対する認識を共同で深める。互いの核心的利益や重大な懸念に関わる問題で揺るぎなく支持し合い、国際公平・正義を共同で守る。
(2)安全面の相互信頼の深化。国家の政治的安全の維持を第一に、社会主義の堅持を確保し、政治的安全上の様々なリスクの防止・解消・抑止に全力を挙げる。
(3)実務的協力の質的向上と高度化。14億人余りの中国国民全体による現代化への邁進は、中国が世界にもたらす多大なチャンスだ。中国はベトナムとこのチャンスを分かち合い、共に発展を図ることを望んでいる。
(4)民意の土台固めに対する取り組みの強化。中越は中越運命共同体や両党・両国の伝統的友好関係に対する両国民の理解を深め、若い世代間の感情を深め、中越友好を支える民意の土台を固める必要がある。
(5)国際・地域問題における協力の緊密化。中国は排他的小集団、ブロック政治、陣営対立を行わない。中国はベトナムと多国間協力を強化し、真の多国間主義を守り、国際問題における発展途上国の発言権と影響力を高めることを望んでいる。
(6)海洋問題における意見の相違の管理・コントロール。双方は、海洋協力事業をさらに多く積極的に検討・実施し、海洋共同開発の推進に努力し、海洋問題のもたらす試練を双方間の協力深化のチャンスに変える必要がある。
会談後、両氏はこれまでに調印された双方間協力文書の展示を見学した。これらの文書の協力分野は、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設、検査・検疫、開発協力、デジタル経済、グリーン発展、交通運輸、地方協力、防衛・法執行協力、海洋協力など30余りの分野に及ぶ。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年12月13日