王毅氏「中国は激動の世界における確固とした安定の力となる」

2024-02-18 16:41:00

王毅中共中央政治局委員(外交部長)は現地時間2月17日、ドイツで開かれているミュンヘン安全保障会議に出席し、中国をテーマとしたセッションで「中国は確固として激動の世界における安定の力となる」と題する基調演説を行った。新華社が伝えた。

王氏は演説で、「2023年を振り返ると、世界は激動と不安定の中にあり、人類は幾つもの課題に直面した。保護主義や『汎安全保障問題化』が世界経済に打撃を与え、一国主義とブロック政治が国際体系に大きなダメージを与えた。ウクライナ危機は長引き、さらに激化し、中東紛争では再び硝煙が上がった。しかし、国際情勢がどれほど変化しようとも、中国は責任ある大国として、政策方針の連続性と安定性を常に保ち、確固として激動の世界における安定の力となる」と述べ、次の4点を挙げた。

(1)大国協力を推し進める安定の力となる。中米両国首脳の共通認識を共同で実行し、中米関係が相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンという正しい軌道に沿って前進するよう推進する。中露関係を安定・発展させ、アジア太平洋地域と世界の戦略的安定を促進する。中国・欧州パートナーシップの位置づけを堅持し、混乱した局面への対応にプラスのエネルギーを注入する。

(2)ホットイッシューに対応する安定の力となる。グローバル安全保障イニシアティブを実行し、中国の特色あるホットイッシュー解決の道筋を見出すよう努力する。内政不干渉を堅持し、他国への強要に反対する。客観的で公正であることを堅持し、私利を得ようとすることに反対する。政治的解決を堅持し、武力使用に反対する。

(3)グローバルガバナンスを強化する安定の力となる。国連の権威と中核的地位を支持し、国連安保理が平和と安全に関する問題において最も重要な役割を発揮することを支持する。「グローバルサウス」の団結と協力を強化し、発展途上国の国際的な代表性と発言権を向上させる。世界により多くの公共財を提供し、世界的課題に対応するための中国の貢献を行う。

(4)世界の成長を促進する安定の力となる。中国経済は常に活力と強靭性に満ちており、長期にわたる好転の勢いはより顕著になりつつある。中国は中国式現代化の実現に力を集中し、各方面とともに、グローバル化がよりあまねく恩恵のある包摂的な方向へと発展し、より多くの国、より多くの人々がそこから利益を受けられるように推進していきたい。(編集AK)

「人民網日本語版」2024年2月18日