王毅氏が今後の瀾滄江―メコン川協力について4提言
王毅中共中央政治局委員(外交部長)は16日、タイのチェンマイで開催された第9回瀾滄江―メコン川協力外相会合の議長を務めた際、瀾滄江―メコン川協力の今後の発展について次の4つの提言を行った。新華社が伝えた。
(1)平和と安定に着眼し、共通のビジョンを堅守する。真の多国間主義と開かれた地域主義を堅持し、ゼロサムゲームや「デカップリングとサプライチェーンの分断」を断固として阻止し、苦楽を共にし、心を合わせて助け合う瀾滄江―メコン川のふるさとを共同で建設する。共通・総合・協調的・持続可能な安全保障観を堅持し、国際犯罪に対する合同取締り活動を強化し、地域の安定と安寧を共同で維持する。
(2)イノベーション主導に着眼し、AIデバイドを解消する。地域の科学技術革新協力体制を整備し、人工知能(AI)のキャパシティ・ビルディングを強化し、AIによる特別な利益をさらにもたらし、瀾滄江―メコン川流域諸国の発展により良く資する。
(3)連動的発展に着眼し、成長の原動力を強化する。瀾滄江―メコン川コネクティビティ・ネットワークの構築を加速し、中国ラオス鉄道の南への延伸を推進し、国際陸海新ルートの建設に助力する。地域の産業・サプライチェーンの安定性と円滑性を維持し、農業振興を支援し、気候変動対策及び防災・減災協力を強化し、水資源協力の質的向上と高度化を推進する。
(4)民心の通じ合いに着眼し、瀾滄江―メコン川文化を育成する。「ビザ免除時代」の特別な利益を活用し、人的往来の円滑化を推進し、高等教育・職業教育協力を強化し、瀾滄江―メコン川流域諸国文化芸術フェスティバルなどの交流行事を成功させ、「対等な付き合い、誠実な助け合い、家族のように親しい」という瀾滄江―メコン川文化が人々の心により深く浸透するようにする。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年8月19日