李強総理が浅川雅嗣アジア開発銀行総裁と会談
李強総理は6日午後、雲南省昆明市で、大メコン圏(GMS)経済協力第8回首脳会議に出席するため中国を訪れていた浅川雅嗣アジア開発銀行(ADB)総裁と会談した。新華社が伝えた。
李総理は「保護主義の台頭や地政学的な混乱などの影響を受けて、世界経済は現在もなお回復力に乏しい。こうした中、今年の中国経済運営は全般的に落ち着き、安定を維持しつつ成長し、新たな原動力の成長と強化が加速し、回復・好転基調が揺るがず、強まり、アジアと世界の経済発展に積極的な貢献を果たしてきた。中国の発展は開放による発展であり、我々は揺るぎなく高水準の開放を拡大し、発展のもたらすチャンスを各国と分かち合っていく」と述べた。
さらに、「中国のADB加盟以来、双方は常に良好な協力を維持し、実り豊かな成果を収めてきた。中国は世界最大の発展途上国であり、ADBはアジア太平洋地域の共同発展に尽力する多国間開発機構だ。双方が引き続き開発に焦点を合わせ、協力の空間をさらに開拓し、広げていくことを希望する。中国はADBと環境保護、グリーン・低炭素開発、高齢者ケア、医療などの分野で資金協力を強化し、新興産業の発展、財政・税務体制改革、高齢化対策などの分野で協力を深めるとともに、ADBという場を通じて、貧困削減、デジタル経済、グリーン開発などの分野で中国の有益な経験を他の発展途上国と共有し、アジア太平洋地域の持続可能な開発に積極的に貢献することを望んでいる。引き続き積極的にGMSに参加し、これを支援し、各国と共に努力して、地域の発展と繁栄を促進したい」とした。
浅川総裁は「中国経済の安定的成長の維持は、アジア太平洋地域さらには全世界の経済回復にとって重要な意義を持つ。ADBはより強靭かつ包括的な対中協力関係の発展を強く重視し、これに尽力しており、引き続き中国の質の高い発展を支援し、グリーン・低炭素開発、気候変動対策、生態多様性の保全、エネルギートランスフォーメーション、知識革新などの分野で協力を強化し、GMSなど地域協力メカニズムがより多くの実務的成果を挙げるよう積極的に後押しし、共に自由貿易を維持し、保護主義に反対し、アジアの共同発展を促進することを望んでいる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年11月7日