| | 中川健造さん 中川美術館館長 | 第18回党大会開幕は日本でも多くの関心を集めた。「西側の政治モデルをそのまま導入することはしない」「民主集中制を堅持する」との発言に大いに賛同した。これからの発展を期待している。 | | | | 王生英さん 河南省林州市の小学校教師 | 王生英代表は、河南省林州市の山村で教える小学校教師だ。記者の取材に対して彼女は、10年来の庶民の生活水準の高まりに伴って、みんなの幸福感もさらに強まっていると話した。 彼女はこう言う。「もともと山の子供たちは学校に行けるだけで幸せと思っていた。今ではそれだけでなく、良い学校に通うことができ、省都や北京の先生がここに来て教えてくれるのだから本当に幸せだ。われわれ林州市からは、このところ2年連続で十数名の子供たちが全国でも最も良い大学に入学した。教師同士でよく話すのだが、林州市はまるで清華大学や北京大学の教育基地になったようだ」 | | | | 張瑞敏 ハイアール・グループ党委員会書記、CEO | 張瑞敏代表はこう話す。「私は1992年の『十四大』から全部で5回党大会に参加してきたが、その間には非常に大きな変化があった。私は、党の毎回の代表大会がいつも大きな変化をもたらしたことを深く感じる。社会全体の発展を新たな段階に上らせ、発展のスピードを加速してきたとも言えるだろう」 「私は、企業の成功は時代のリズムに乗っただけだと考える。例えば、もし改革開放がなければハイアールはまったく存在していなかったし、張瑞敏の今日のいわゆる成功もありえなかった。時代の発展は非常に速く、企業経営には永遠に時代の脈拍をつかむことが必要だ。つまるところ、永遠に自分に挑戦し続けなければならないのだ」 | | | | 呉兪萍さん 湖南省桑植県西蓮郷党委員会書記 | 呉兪萍代表はこう主張する。「『三農問題』(農業の生産性、農村の立ち遅れ、農民の貧困)の中心は農民問題であり、農民問題の足がかりは所得問題にある。農業内部の潜在力を掘り起こすことは農村住民増収の基礎だ。科学技術によって農業成長方式を転換し、品種や品質を向上させることが必要だ。同時に、各種農民・農村への補助・優遇政策を十全にし、農民創業の金融と財政のサポートを増強することも必要だ」 また、「次は都市化を推進することで、農村(余剰)労働力転換の推進は農村住民所得の最も直接的で重要な手段だ。同時に、農村社会保障システムをすみやかに整え、農村住民の生活負担をよりいっそう軽減する必要がある」とも述べている。 | | | | 周小川さん 中国人民銀行総裁 | 周小川総裁は、「十八大」報告は明確に金融体制改革のさらなる推進を提起しており、中央銀行は今後の業務の中で、十八大精神を貫徹して利率と為替レートの市場化促進を加速すると話している。 「十八大報告の中では『金融体制改革のいっそうの推進のため、マクロ経済の安定を維持し、実体経済の発展を支持する現代金融システムを健全化し、多層的資本市場を発展させ、着実な足どりで利率と為替レートの市場化改革を促進する。民営金融機構の発展を加速し、金融の監督・管理を十全なものにし、金融の刷新を推し進め、金融の安定を保護する』と明確に提起している、。文字数は多くないが、今後の金融改革に最も重要で、今後中央銀行が行動していくための綱領である」 | | | | 呉存栄さん 安徽省党委員会常務委員、合肥市党委員会書記 | 呉存栄代表は、社会保障システムが次第に整備された基礎の上で、公平な教育の実施は恩恵を受ける幅が最も広く、民衆の関心度が最も高い民生任務だと考えている。 彼は、合肥は急速に発展する中部地区の省都として、常に人民が満足する教育を出発点としてしっかり努力してきたと話す。特に教育の優先発展を堅持し、教育分野の総合改革をしっかり進め、教育の質と教育資源配置の合理性を高めることに力を入れ、9カ年義務教育のバランスの取れた発展を実現し、重点的に手薄な地域に重きを置き、農民工子女が平等な教育を受けられるよう積極的に推進し、公平で均等、質の高い教育システムの構築に力を入れてきたのだ。 | | | | 孫露源ちゃん(11) 北京市和平里第九小学校の6年生 | 「私は大きくなったら本当の記者になり、みんなの目、耳、口になりたいと思います」と、11歳の孫露源ちゃんは笑いながら語った。「十八大」を報道する記者の中には3人の青少年記者がおり、それは『中国少年報』と『中学生報』の記者であり、孫露源ちゃんはそのうちの1人である。 十八大取材の前に、孫露源ちゃんは多くの同級生が関心をもっている問題を集めた。なるべく早く答えを得るために、彼女は毎日朝早く家を出て、遅くまで取材と原稿書きにいそしんでおり、それに没頭して疲れを感じない。 「こんな重要な会議で国家の大切なことがらを取材できるのは、とても誇りに感じます」 | | | | 田思雨さん(19) 北京農学院2年生 | 「来月、私は予備党員になるんです!」と19歳の田思雨さんのあどけない顔には興奮と誇りが浮かんでいる。1年前、大学に入学したばかりの田さんは入党申請書を提出したが、各面で優秀なためすぐに有望育成対象となった。 午前中に「十八大」開幕式の実況放送を見た彼女は、午後から同級生たちと連れ立って北京展覧館を訪れ党の成果展を参観した。特に感動したのは、党の指導のもとでの政府の教育への援助だった。彼女が学ぶ農学院では、毎年国家が大量の資金で施設改修を行っている。奨学金や各種特定補助金を受けている学生も多く、貧困学生の中には、食事手当や学費全額免除措置を受けている者もいる。 | | | | 李国峰さん 農民工(出稼ぎ労働者) | 2200名余りの「十八大」代表の中には26名の農民工代表の姿があり、人々の注目を集めている。その1人として、李国峰さんはこう話す。「私は別に世間を驚かせるようなことをしたわけではありません。ただ一生懸命、確実に仕事をしてきただけです」 「代表に選ばれて、確かに仕事仲間を驚かせました。みんな冗談で“李代表”と呼ぶ一方、厳粛に農民工の声を党の代表大会に届けてほしいと言いました。例えば、企業に比べて弱い立場の労働者、特に農民工の権益保護を重視し、農民工が都市の住民と同じように社会保険、年金、医療などを受けられるように政策を制定し、労働者の賃金水準を高めてほしい、などです」 | | | | 岳さん(19) 大学生 | 山西省太原出身の岳さんは、北京の大学の日本語学科1年生だ。両親が公共交通機関で働いているため、岳さんは太原市の交通システムの変化をよく知っている。「この数年、太原の路線バス車両の入れ替えが急速です。新型車両はすべて空調完備で、ゆったり快適で、間もなく全市に普及するそうです」と、自慢げだ。 岳さんは、党の「十八大」が国家にさらに多くの発展と変化をもたらすと考えている。「将来、中国はきっとますます民主的に、オープンになります。若者は自分の勉強や仕事、生活だけでなく、もっと国家の大事に関心を持つべきです」 | | | | 任さん(80) 退職労働者 | 河南省鄭州に家がある任さんには、4人の子どもがいる。末娘以外、子どもたちはみな北京で生活している。「今は鄭州から北京に行くのに、昔に比べるととても便利になりました。列車の本数が多いだけでなく、速度も早くなり、わずか5時間で着きます。今年の10月12日は私の80歳の誕生日でしたが、子どもたちが迎えに来て、北京で一緒にお祝いしてくれました。北京から鄭州への高速鉄道が間もなく開通し、2時間余りで北京に着くことができると聞いています。党の指導のもとで、我々の旅行がますます便利になることを確信しています。距離が近づくと、心も近くなる気がします」 | | | | 鄧向陽さん 山東省浜州市党委員会書記 | 鄧向陽さんは、民生の保障と改善は経済発展の最終目標であり、発展を促す原動力の所在でもあると語る。浜州は毎年新たに増える財政の80%を民生に投入している。2012年には平安校車(安全なスクールバス)、低所得者向けの住宅、医療保険補助など16の民生具体策がすべて良好に実施された。浜州はさらに「所得倍増」計画を実施、職員・労働者の賃金が正常に増えるメカニズムを確立し、穏やかに最低賃金標準を高め、農村住民や企業従業員、特に低所得者と生活困難家庭の収入を高めることに力を注いでいる。 | | | | 于偉国さん 福建省アモイ市党委員会書記 | 于偉国さんによれば、この10年はさらに民生に力を入れた10年であり、全市の都市部と農村部で公共サービス一体化を実現したという。于さんは一般民衆が医療を受けづらい、医療費が高いという点について例を挙げて説明した。現在、アモイでは医療保険の財政補助基準、個人負担基準、最終清算比率の3つを統一している。毎年各個人に360元を財政補助し、前倒しで国の2015年の基準を達成した。都市部であろうと農村部の住人であろうと、個人負担はみな毎年100元となっている。 | | | | 王栄さん 広東省委員会常務委員、深圳市委員会書記 | 「深圳は最先端都市として、改革開放であろうと、近代化であろうと、党の建設であろうと、ここ数年多くの模索を行ってきている」 「深圳は体制メカニズム改革をめぐって、どのように産業のモデルチェンジとアップグレード、新型戦略型産業の発展のためにサービスを行うかについて、提案を行うだろう。我々はまた党の建設においても、ヒントを提供したいと願っている。深圳特別区は、中央が我々に課した「改革先行」「前を行って模索」という要求を終始しっかりと心に刻みつけており、わが党と国家のために先行してテストを行い、道を探っている」 | | | | 周海江さん 江蘇省紅豆集団党委員会書記、総裁 | 「十八大」代表として、自分は今度の党大会に三つの期待を抱いており、それは三つの「好」とも言い換えることができる。一つは、わが党が「十八大」を通して「好い指導者グループ」を生み出すことで、全国の各民族の人々を率い、続けて好い発展を遂げさせてくれること。二つ目は「好い政策」を希望しており、「十八大」は今後の政府の大方針を決める大会であり、とても期待している。三つ目はわが党が時代に即して発展変化する「好い政党」を造り上げてほしいということで、党内の民主を推し進め、純潔性を強めるために、今回の会議でさらによい措置・方法が採られることを期待している。 | | | | 劉宏さん 女性 溶接工 | 劉宏さんの提案は、学歴取得教育と職業教育は相互に門を開くべきというものである。学歴取得教育では、大学卒業、修士、博士と同時に一定の実務証書を取得すべきで、学歴と実務証書がリンクされるべきである。国家もまた、工場労働者に専門理論や知識を学習できる場を提供すべきで、理論と実務が結びついてこそ、本物の生きた学問となる。ドイツや韓国などでは学歴取得教育と職業教育は相互に開放されており、大学に入ったら、実務も学ぶ必要があり、実務に就いている者も、理論や知識を学ばなければならない。この二者が結合してこそ、革新が生まれ得るのである。 | | | | 雷方さん 眼科の教授 | 人々にさらに多くの実益を得させるために、ポイントとなるのは、診察難とハイコストの問題を解決することで、まず先に等級別の治療を行う必要があり、末端の医者を多く育て、よくある病気を末端で解決し、大病院に行く必要性をなくすことでしょう。そのほか、人々により多くの健康指導を受けさせ、よくある病気の予防や突発的な病気の手当て方法などの知識を教えることです。治療費減額または免除、あるいはその他の方法によりは、病気の予防、突発的な病気の手当て方法のほうがさらに実用的なことがあります。 | | | | 光部さん(32) フリーアナウンサー | 東京に住む光部さんはラジオやテレビで活躍するフリーアナウンサー。彼女は中国が大好きだという。 留学と就職のため上海に3年滞在経験を持つ。中日関係が悪化する中でもメディアで声高に中国の魅力を視聴者に伝え続けている。中国の何が好きかと聞けば「中国人」と答える。中国人の友人がたくさんいる光部さんは「十八大」について「私はいつも多くの元気と喜びを中国のみなさんからもらいました。直接知っている友人も知らない人も、十八大での決定によって、より元気になってもらえることを願っています」と話している。 | | | | 段さん(27) 読書事業部の責任者 | 北京に家がある段さんは、先日車のナンバープレートの抽選に当たったばかりで、今、車を買う手続きをしているところである。「車を買ったのは、週末に郊外に出かけるときに便利だからで、実は普段はあまり車で出かけることはありません。ここ数年、北京の公共交通は目覚ましく発展していますから、普段は主に地下鉄かバスで通勤しています。便利でとても安価ですから」 「十八大」への期待について、段さんは次のように語る。「十八大以降、さらに多くの政策が実施され、公共交通をさらに発展させ、渋滞問題を改善し、楽しく出かけられるようにして欲しいです」 | | | | 沢仁旺姆(女性、チベット族、四川省アバ自治州幹部) | 「十八大」報告では、今後よりいっそう基本的公共サービス類の健全化を加速し、合理的に教育資源を配置し、それを辺境の少数民族区域により重くすることを提起した。これについて、私は非常にうれしく感じる。私は日常収集した少数民族区域の教育状況を中央指導部に伝達するだろう。 | | | | 楊霞(女性、トゥチャ族、貴州省銅仁県裁判官) | 「十八大」報告では、法による国家統治を全面的に推進することを提起し、司法体制改革をよりいっそう進めるとして、われわれ法律に携わる者の心の声を言い表している。私はとても勇気付けられた。 私は、十八大報告の精神はわれわれの今後の改革プロセスを導いており、科学的立法、厳格な法の執行、公正な司法、全人民の法律遵守をよりいっそう徹底的に着実に実行するものと考える。 | | | | 山丹(女性、蒙古族、内蒙古人民ラジオ局記者) | 今日は「十八大」開幕日であり、メディアに携わる者にとっての祝日(記者デー)だ。さらに、私にとっては42歳の誕生日でもあり、私は非常に感動している。私は1人の党代表としてこのような盛会に参加できることを非常に光栄に感じている。 記者としては何度も人民大会堂を訪れたが、今日は代表として訪れ、非常に神聖に感じ、肩にかかる重い責任をも感じている。これはわが国の民主、開放の大きな1歩であり、記者たちの政治的地位を高めるものだ。同時に、党と国家が記者に重い責任を与えたものだ。 十八大報告の中で、社会主義文化強国の理論は、今後の業務を指導するもので、私は内蒙古の草原文化を大いに発揚することをめざして努力したいと思う。 | | | | 丁愛譜(女性、漢族、四川省攀枝花市コミュニティー業務担当者) | 私は、攀枝花市の普通のコミュニティー・ボランティアで、「十八大」代表になって、党中央と共同で国家の大事を協議できることを非常に光栄に感じている。私は党の信任と人々の推挙にとても感謝している。 私は十八大報告を聞き、非常に勇気づけられた。国家10年来の発展を総括しており、経済建設など非常に多くの分野で偉大な成果を勝ち取った。民生の改善は必ず経済に依拠し、普通の人民にとって実益がなければならないと思う。私は1人の退職労働者だが、国家は8年連続して退職年金を値上げしてくれている。党は確かに公のために立党し、民衆のために執政し、権力を民衆のために用いている。 私は、党中央が引き続きわれわれ西部地区の建設に関心を寄せることを希望する。 | | | | 王勁蘭さん(44) 靴修理工 | 王勁蘭さんは安徽省安慶市の貧しい山間地帯からやって来た。16年前、彼女は北京に出稼ぎに来て、靴修理の露店を開いた。 現在の生活について、王さんは楽しそうに笑って語った。「今の生活は以前に比べ何倍も良くなりました。私と主人は北京で二つの靴修理の露店を出していますが、毎月7000元以上稼ぐことができます。」 王さんは、一般庶民の幸せな生活には党の正確な指導が欠くことができないと考えている。今はまだ彼女の店は露店だが、苦労を厭わず自分の両手でさらに多くのお金を稼いで、風雨を避けることができる小さな店舗を持ちたいというのが、彼女の最大の願いである。 | | | | 張佳鶴くん(11) 『中国少年報』記者 | 「十八大」の取材にやってきた記者の中でも、真っ赤な服を着た小さな記者が人の目を引きつけていた。彼は『中国少年報』の張佳鶴くんだ。 これは彼が初めて参加した重大な会議であり、世界各国のメディアが注目するトピックについて、とても知りたいと思っている。そして、この大会で何人かの代表を取材し、現在の小・中学生の課外学習ブームをどのように取り扱うかについて話してもらい、代表の方々に読むに値する本を推薦してほしいと思っていると、11歳の張佳鶴くんは語った。 | | | | 胡さん(69) 退職教員 | 北京に住む胡さんは定年退職後、「紫頤の声」合唱団に加わった。合唱団の百名あまりのメンバーはみな定年退職後の人たちで、ほぼ毎日公園に集まって、歌を歌う。その楽しげな歌声はしばしば観光客の足を止めさせ、公園の美しい風景となっている。 彼女は先日、故郷である広東省連県に帰省したが、ふるさとの変化にとても喜んだ。「以前は村の道一つ直すにも、村人が資金を集めてやらねばなりませんでしたが、今は政府が資金を出して、村に広いアスファルト道路を造ってくれます。第18回党大会後、人々の生活はさらに豊かになり、より調和のとれた社会になると思います」 | |