人口は約860万2900人。
主に寧夏回族自治区に集中的に居住し、甘粛省、青海省、河南省、河北省、山東省、雲南省などの地域に規模は異なるが集中的に居住している区域がある。中国のその他の地域には多くの回族の人びとが集中的に居住している区域と分散して居住している区域がある。回族は幅広く分布し、全国各地に散在し、中国で分布地域の最も広い少数民族である。
回族の人たちは漢民族の人たちとなが年生活してきたため、漢語を使い、その他の民族と一緒に生活している回族の人たちはその民族の言葉を使うことができる。少数の人たちがアラビア語とペルシャ語に精通している。
漢字を使っている。
回族の人びとはイスラム教を信奉している。
回族のルーツは西暦7世紀に溯ることができる。当時アラブとペルシアの商人が中国へ商売をしに来て、中国南東部沿海の広州、泉州などに居住していた。数百年にわたる発展を経て、これらの人たちは回族の一部となった。そのほかに、13世紀の初め頃、戦争のため中国西北部に移住させられた中央アジアの人たち、ペルシア人とアラブの人たちは、婚姻、宗教などの形で、絶えず漢族、ウイグル族、モンゴル族の人々と融合し、回族を形成することになった。現在、全国のほとんどの県・市には回族が居住しており、中国の人口に占める率もわりに多く、分布地域の最も広い少数民族である。回族の人たちはイスラム教を信奉し、集まり住んでいる都市・郷・鎮、ひいては村にはモスクが建てられ、モスクを囲んで居住することがその特徴となっている。彼らは自らの特有の飲食習慣があるため、飲食業を主とする事業を営む伝統がある。人々は「回教徒」、「イスラム教徒」などの看板を掲げているレストラン、食品店を見かけることができるが、それは回族の人々のためにサービスする店で、よく知られたその軽食類は各民族の人たちの間で人気がある。回族の人たちは経済・教育のレベルがわりに高く、中国歴史の発展のために大きく寄与している。
|