サラ(撒拉)族
 

 人口は約8万7700人。
 
 主に青海省の循化サラ族自治県、甘粛省の積石山保安族・トンシャン族・サラ族自治県及びその付近の地区に居住している。その他は青海、甘粛、新疆などの地区に分散して住んでおり、漢族・チベット族・回族、ウイグル族、カザフ族と一緒に暮している。
 
 サラ語を使い、この言葉はアルタイ語系、チュルク語族、西フン語派に属する。大多数の人は漢語を話し、自民族の文字はなく、漢語が通用している。

 サラ族の人たちはイスラム教を信仰している。

 サラ族の祖先は元代に長距離を乗り越えて中央アジアのサマルカンドから青海省の東部に辿り着き、循化地区に定住することになった。なが年の生活を通じて、周囲の漢、チベット、回などの民族と融合しあう中で次第に独自の民族――サラ族が形成されるようになった。彼らは自分たちのことを「撒拉爾」と称し、漢語の史籍では「撒刺児」、「沙喇族」、「撒拉回」などと称され、いずれもその自称の音訳である。サラ族の人たちは主に農業に従事し、牧畜業と園芸をも営んでいる。新中国成立後の1954年に、循化サラ族自治県が設立され、1980年にはさらに積石山保安族トンシャン族サラ族自治県が設立され、サラ族の人たちは主人公としての権利をもつようになった。彼らは民族区域自治の権利を十分に生かして、生産の発展に取り組み、経済、教育、文化、医療・衛生保健などさまざまな事業は絶えず発展させ、人びとの生活水準は逐次改善されている。


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