人口は192万597人。
朝鮮族は主に吉林省に分布し、その次は黒竜江省、遼寧省で、内蒙古自治区に分散して居住している人たちもいる。吉林省延辺朝鮮族自治州は最大の集中的居住地区である。
大多数の朝鮮族の人たちは朝鮮語と朝鮮の文字を使用し、朝鮮語はアルタイ語系(まだ定説はない)に属し、6つの方言がある。
朝鮮文字は朝鮮の李朝世宗の主宰の下で、1444年に創出された表音文字である。
朝鮮族の人びとの間では宗教を信仰する人は少なく、ごく少数の人たちが仏教、キリスト教あるいはカトリックを信仰している。
朝鮮族は中国の少数民族の中でも教育レベルが比較的高く、経済の発展が比較的速く、人びとの物質的生活も比較的よい民族である。中国の朝鮮族の人びとは、主に19世紀中葉に朝鮮半島から続々と移住してきたのである。1910年に、日本帝国主義が朝鮮を併呑した後、帝国主義の残酷な抑圧と搾取に堪えられなくなった朝鮮の人たちの多くが中国の東北地区へ移住し、1918年までに36万余人に達した。この人たちは東北地区に定住し、次第に中国の少数民族の一つになった。朝鮮族の人々は寒い北方での水稲の栽培に長じ、産出される米は純白で、栄養が豊富である。延辺朝鮮族自治州は
「中国北部の水稲の里」とたたえられている。長白山森林地帯の特産物である朝鮮にんじん、テンの毛皮、シカの角は 「東北の三宝」とたたえられている。老人を敬い、幼きを大事にすることは朝鮮族の人びとの美徳である。
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