プイ(布依)族
 

 人口は約254万5059人。

 主に貴州省南部、南西部の二つのプイ族、ミャオ族自治州に居住し、貴州省のその他の地区、雲南省の羅平、四川省の寧南、会理にも分布している。

 プイ族の人びとはプイ族の言葉を使用し、この言語は漢・チベット語系、チワン・トン語派、チワン・ダイ語分支に属し、3つの方言がある。

 プイ族には以前文字がなく、漢字を使用していた。新中国成立後、ローマ字を基礎とするプイ族の文字がつくられた。

 少数のプイ族の人たちはカトリックとキリスト教を信仰している。

 プイ族とチワン族は同一祖先をもっており、百越(古代の江蘇、浙江、福建、広東一帯に分布していた)の一部である。今でもプイ族の人びとは古代越人の風俗習慣を残しており、例えば欄干式の家屋に住み、銅製の太鼓を打つなどがそれである。前漢の頃の夜郎国と現在のプイ族のルーツの関連性を認める人もいる。一部のプイ族の人びとは自分たちのことを「布依」、「布越」、「布曼」と呼んでいる。新中国建国後、この民族の呼称に基づいて、「プイ」に統一された。プイ族の居住地区は渓谷と平原地帯が多く、美しい山水、景色の壮観さで知られる黄果樹の滝はプイ族の人たちが集中している地区である。プイ族居住地区で出土した文物から見ると、プイ族は水稲の栽培に従事していたながい歴史をもつ農耕民族である。プイ族の人びとがつくったろうけつ染めは長い歴史があり、図案が美しく、国内外で知られている工芸品と収蔵品である。


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